中国はそう簡単に崩壊しない。過去の本を見ればわかる

本



新型コロナウィルスに苦しめられている中国。人民の怒りを収めるためのガス抜きなのか、政府がその対応不備を認めたとのこと。今後も当面、騒ぎは収まりそうもありません。

ところで中国経済が急速に発展を始めたのは2000年あたりからでしょうか。その勢いはすさまじく、あっという間にドイツ、日本を抜き去り、アメリカに迫る勢いです。

下のグラフは世界主要国の名目GDPの推移を示しています。

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世界の覇権は?


世界の覇権はもはやアメリカと中国に二分化されたといって差し支えないと思います。

もっとも中国のやり方は知的財産を盗んだり、勝手に使用したりとモラルなき成長であったこともまた事実です。

影響力が小さいうちはアメリカもだんまりを決め込み、むしろ中国を優遇していたのですが、ここに来て中国が世界の覇権を狙おうとする姿を見て、アメリカが慌てて中国封じに入った、これがまさに米中貿易戦争です。しかし、これももはや手遅れの感が強いのです。

中国崩壊本の跋扈


それにしても中国が急速な発展を始めたころから、妬みとも思えるような中国崩壊論者たちの本が出回っています。出せば売れるというある種のビジネスと化しているかのようです。中国叩きビジネスです。

しかし、当たらない。紆余曲折はあるものの、中国は依然として存在感たっぷりに世界を飲み込もうとしているかのようです。

それにしても中国崩壊論者?たちが過去にどんな本を出していたのか、気になっていろいろな物書きの方の著書を調べてみたのです。以下はそれらの一部です。その他にもまだまだいろいろ存在するでしょう。

主な中国崩壊本(一部北朝鮮・韓国を含む)


(数字は発刊された年です。)

(宮崎正弘氏)
「中国大分裂 日本を襲う恐怖の衝撃波」1995
「人民元大崩壊 中国発「世界連鎖恐慌」の衝撃」1998
「瀕死の中国」2005
「中国瓦解 こうして中国は自滅する」2006
「中国は猛毒を撒きちらして自滅する 全世界バブル崩壊の引き金を引くのも中国」2007
「2008世界大動乱 中国発暴落が始まる 最新版」2007
「崩壊する中国逃げ遅れる日本 北京五輪後に始まる戦慄のシナリオ」2008
「北京五輪後、中国はどうなる? 中国崩壊これだけの理由」2008
「中国分裂七つの理由」2009
「上海バブルは崩壊する ゆがんだ中国資本主義の正体」2010
「自壊する中国 ネット革命の連鎖」2011
「中国バブル崩壊が始まった」2013
「中国共産党3年以内に崩壊する!?」2013
「「中国の時代」は終わった」2014
「中国経済大破綻」2015
「中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!」2015
「日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国」2015

いやはやここまでくるとある種立派です。徹底しているというかなんというか・・・。
それにしても人民元は依然として崩壊していないし、中国共産党は2017年以降も厳然として存在しています。中国の時代はまだ終わっていないし、自滅もしていない。いったいどうなっているか聞きたくなってしまいます。

(渡邉哲也氏)
「中国壊滅」2015
「余命半年の中国経済 これから中国はどうなるのか」2015
「「中国大崩壊」入門」2019
「「韓国大破滅」入門」2019

余命半年って・・・。5年経ってるけど中国経済は破綻していません。壊滅とはほど遠い。
その4年後に崩壊入門って本出すとは・・・。健忘症なのか?厚顔無恥も甚だしい。氏によれば韓国も破滅するらしい。反中、反韓ビジネスの代表格といったところ。そしてその予想は見事に外れるという立派な方です。

(福島香織氏)
「赤い帝国・中国が滅びる日」2016

題名だけだとなんともいえないものがあります。滅びる日が来ないと言っているのかもしれないし。
その可能性は低いと思いますが。まあ、いずれにせよどんな国もいつかは滅びるでしょうから嘘とはいえないでしょう。

(石平氏)
「中国経済崩壊の現場――中国のメディアが語る」2009
「中国の経済専門家たちが語る ほんとうに危ない!中国経済」2010
「中国――崩壊と暴走、3つのシナリオ」2012
「「全身病巣」国家・中国の死に方 蝕まれた虚像の大国が悲鳴を上げる」2013
「なぜ中国人にはもう1%も未来がないのか」2014
「中国崩壊カウントダウン 中国は崩壊の歴史を必ず繰り返す!」2014
「「死に体」中国の宿命」2015

中国崩壊カウントダウンって・・・。いつまでカウントしてればいいのか教えてもらいたい。マイナスカウントってあんまり聞いたことないし。3、2、1、0、マイナス1、マイナス2、マイナス3、・・・。ふざけるなと言いたい。

(河添恵子氏)
「中国崩壊カウントダウン 世界と日本のこれから」2013

上記に同じ。恥ずかしくないのでしょうか。

(黄文雄氏)
「チャイナ・リスク爆発前夜」2011
「世界中に嫌われる国・中国 崩壊のシナリオ」2012

なんとも言い難い。シナリオだから想像(創造)するのは自由です。でも夜が明けても爆発はしてないようです。それとも爆発事故のことなのか?それならそうとわかるようにしてもらわないと・・・。

(三橋貴明氏)
「本当にヤバイ!中国経済 バブル崩壊の先に潜む双頭の蛇」2008
「中国経済・隠された危機 「世界経済の救世主」のウソを暴く」2009

これまたなんとも言い難い。確かに中国の株は下がっているのでまんざら当たってないともいえません。

(長谷川 慶太郎氏(故人))
「解体する中国」1993
「幻想の超大国中国」1995
「北朝鮮崩壊と日本」1996
「北朝鮮の最終結末」2003
「北朝鮮自壊」2004
「中国大分裂 改革開放路線の終焉と反動」2012
「中国崩壊前夜」2014
「朝鮮崩壊」2014

故人に鞭打つのは失礼というものです。しかしながら・・・。20年以上経った今、中国も北朝鮮もいまなお健在です。

的確な指摘をしていた方発見、しかし・・・


いろいろな評論家などを当たってみましたが、ちょっと異質でなおかつ的確な題名だったのが、以下の方です。

(副島隆彦氏)
「あと5年で中国が世界を制覇する」2009
「それでも中国は巨大な成長を続ける」2013

この方をあまりよく知りません。本屋で名前を見かけますが、メディアなどに登場しているのを見たことがありません。

しかし、本の題名だけは的確な感じです。この方の本、一度読んでみなければと思った次第なのです。昨年末に出された本がちょうど本屋さんに置いてあったので、買ってみました。

結論としては・・・大きな期待はずれ。まだ途中までしか読んでおりませんが、ほとんど手前みその相場予測といった感じです。

さまざまな言説がされていますが、根拠が示されていなかったり、論理が示されていなかったり・・・。

例えばこんな調子。MMT(現代貨幣理論)というお子さまランチ、などと書かれていますが、どこがどうお子さまランチかの説明は一切なし。

また、使いものにならないF35B戦闘機などとこきおろしますが、どうして使いものにならないのかの論拠はまったく示されていません。読者はそこを知りたいのではないでしょうか。

的確だったのは題名のみ。とてもお勧めできませんでした。正直お金を損した気分です。金返せ。

感想


いやはや、個人的に好きな評論家もいるので、ちょっと人格的統合を図るのが難しい。

とにかく、20年前から崩壊、崩壊と言っていて未だ崩壊の兆しは見えません、私の目には(近眼なのか?はたまた老眼か?いや、白内障かも・・・)。

今もって入門編を出されるお方もいるくらいですから、今後の20年もおそらく崩壊することはないでしょう。あるとしても習近平氏が失脚するくらいでしょうか。

そして、中国崩壊ビジネスはあと20年は安泰ってところなのでしょう。そんな呑気なことを言っている間に日本が崩壊しそうです。

なんだかヘイトスピーチのようになってしまって恐縮です。

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