疑似バフェット指標(2020年2月末)Jリートまでも暴落

昨日も日経平均は805円安。いよいよ本格的な下落トレンドに入ったと思われます。
それにしても驚いたのはJリートの含み益がかなり吹っ飛んだことです。なにか、間違ったデータでも見たのではと一瞬目を疑いました。
東証リート指数の値動き
東証リート指数を見ると昨日一日で5%超下落。直近5日間で1割以上の下落と目を覆わんばかりの下げとなっています。

冷静に考えれば上がり過ぎの反動といったところではないかとは思います。
思えば2019年のJリートの値上がりは異常でした。買うから上がる、上がるから買うの連鎖でミニバブルの様相を呈していたとしか思えません。
そのバブルが新型肺炎による影響で一気に破裂することとあいなったわけです。
Jリート下落の主役
下落の主役はホテル型Jリートでしたが、ここに来て、商業施設型やオフィス型も売られ始めました。
なにしろウィルス感染防止のためにあらゆるイベントが中止となり、またテレワークなどといった自宅での業務を進める会社も多くなっており、オフィスの必要性にも疑問符がついてきたものと考えます。
Jリート下落の目途
2019年の上場相場のスタートである1,800ポイントあたりが大底と見ます。現在2,017ポイントですから、下がってもあと1割程度ではないかと推測します。
だとすれば、ここは買い下がりのタイミングであると考えます。
長期金利は依然としてマイナス。金利上昇によりスプレッドが狭まっているわけではないのですから、ここから弱気になってもしかたがない。
しかし、銘柄は選別する必要があります。景気が明らかに後退しているのですから、ここは景気に左右されにくい、レジデンス型や物流型、ヘルスケア型のJリートが有望であろうと思います。
株式市場の今後
一方、株式市場はまだまだ不透明です。早く売ったもの勝ちの相場が当面続きそうな予感がします。
売りそびれた銘柄は塩漬けしつつ次の相場を待つしかありません。突っ込んだところで成長株をコツコツと仕込んでいくのがわが戦略です。今は我慢のときと割り切るしかないという覚悟なのです。
疑似バフェット指標
さて、さんざんの2月も終わりました。例月の疑似バフェット指標を算出してみました。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

日経平均は大きく下落していますが、以前割高水準にあると見ます。ただ、「やや割高」といった程度にまで下がってきたものと判断します。
今後、2万円割れを想定しつつ、大底は1万7千円台を覚悟しています。
アメリカ大統領選前で株価暴落は起こりにくいと思っていましたが、新型肺炎は想定外でした。しかしトランプ大統領にとって、救われるのは、民主党に強力な候補がいないこと。
多少株価が低迷し、景気が悪化してもNYダウが2万ドルを割るようなことがなければまず再選は固いものと思われます。
それにしても最近の日本政府のやることの体たらくにはいささか失望を禁じえません。次代を担う有望な政治家の登場を期待します。
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