喉元(決算)過ぎれば熱さ(損失)忘れてJリートへ再投資?

ビル



1日で18%安と恐ろしいまでの下げを記録したJリート。最大の売り手はどうやら金融機関によるロスカットであった模様です。



Jリート売却資金はどこへ


さて、昨日(2020年3月23日)はそれでもかなりのリバウンドを見せ、一転13%高となりました。いったん底打ちしたと考えてよかろうかと思います(希望的観測含む)。

さて、ロスカットをした銀行はその資金を何に振り向けるのでしょうか?

景気後退で企業は設備投資をしないでしょうから貸出しに回るはずもなく・・・。先行きが不透明な中、株を買うわけにもいかず・・・。

売上が減って資金繰りが厳しくなった企業へ、当面の運転資金を融通するくらいしか資金ニーズはないと思います。

あつものに懲りてなますをふかないのが今までの金融機関の行動パターン。よって、決算が終われば資金運用先に困って銀行は再びJリートを買ってくるものと勝手に推測します。

戻りの目途はどの程度か


しかし、彼らも失敗からは学ぶはず(というか同じ失敗を繰り返すとサラリーマン人生終了となる)ので、高値は追ってこないであろうことは容易に察しがつきます。

そこでどこまでなら買ってくるのかが問題となります。

相場には「半値戻し」という言葉があります。そして、「半値戻しは全値戻し」という相場格言があります。下げの半分まで戻すだけの力があれば元の高値まで戻るだけの勢いがあることを言い表しております。

さて、近い将来に東証リート指数が直近高値である2,250辺りまで戻る力はあるのでしょうか?とてもそうは思えません。

今回の下げはあまりに印象が悪すぎる。

直近安値は1,150あたりですから高値からの下げ幅はおよそ1,100!半値戻しにまでは至らないと想定すれば、リバウンドは500~550くらいではないかと計算できます。

となれば、2020年度中の戻り高値はだいたい1,700あたりが目安になってくると思います。現在から約3割高の水準です。

金融機関が買いそうな銘柄


金融機関が買戻しをかけるとすれば優良かつ大型で流動性が高い銘柄になることも容易に推測できます。また、格付け機関から格付けを取得していることは最低条件でしょう。

そこで、時価総額が大きくかつ格付けを取得している銘柄上位10銘柄を調べてみました。

日本ビルファンド投資法人(8951)
ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
日本プロロジスリート投資法人(3283)
大和ハウスリート投資法人(8984)
野村不動産マスターファンド投資法人(3462)
GLP投資法人(3281)
アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
オリックス不動産投資法人(8954)
日本リテールファンド投資法人(8953)
ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)

さすがにこのクラスになると分配金利回りは低いものが多い。

日本リテールファンド投資法人とユナイテッド・アーバン投資法人あたりは高い分配金利回りが予想されていますが、商業施設特化型であったり、総合型でも商業施設やホテルの比率が高かったりとそれなりの理由がありそうです。

ねらい目は、野村不動産マスターファンド投資法人あたりといったところか・・・。

投資は自己責任で!

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