疑似バフェット指標(2020年3月末)新型コロナと株価

2020年2月末に比べ、3月末の日経平均は2,000円以上安くなりました。
この1か月、新型コロナウィルスに世界は大混乱に陥り、わずか2か月少々で世界は恐怖のどん底に突き落とされてしまいました。
株価が下がっても割安とはいえず
株が安くなったからといって割安になったと単純化できないのが、今回の株価下落です。なにしろ、世界経済の動きが麻痺しており、この影響がどこまで続くかも定かではありません。
以下はアメリカの失業保険の申請者数を表したグラフです。なんと1週間で300万人超が申請するという暴騰を起こしています。

(出所:三橋貴明氏ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」より)
日本は感染爆発の岐路に
アメリカの失業保険申請者の激増を納得させるのは2020年3月の世界の感染者数と死者数の推移を表した以下のグラフです。

(出所:社会実情データ図録)
日本は今のところ、感染爆発を起こさずに踏ん張っていますが、この状態をいつまで維持し続けられるかはわかりません。
それにしてもなぜこんなにも日本の感染者、死者が少ないのかはある種の謎です。いったい何が起こっているのか、科学的かつ歴史的な検証が必要でしょう。
しかしながら、日本でも中小企業を中心にこの先、資金繰りが悪化して廃業、倒産が増加することは目に見えています。そして、恐ろしいのは自殺者数の増加が予想されることです。
なんとか政府には延命措置を早く取ってもらいたい。議論を尽くしていたら手遅れになる人がその分多くなるのですから、トップダウンでスピード感ある経済政策が必要なのです。
疑似バフェット指標(2020年3月末)
さて、大混乱の3月が終わりました。亜流のバフェット指標(疑似バフェット指標と勝手に名付けています。疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)を更新してみました。

さすがに割高感は少なくなってきていますが、それは単なる値ごろ感からくる錯覚である可能性が高いと思います。実体経済が今後悪化していくことを考えれば、とても安心して買える水準ではありません。
今後も業績下方修正が相次ぐものと思います。以前として株価は「やや割高」とみます。
長期成長株の安いところを少しずつ仕込むくらいしか戦術は見当たらなく、ひたすら我慢のときを決め込むしかないというのが個人的感想です。
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