テレワークでオフィス型Jリートの今後に暗雲

オフィス



深刻化している新型コロナウィルスの影響で、テレワークなる在宅勤務を導入している企業が増えています。

半分の人が交代で出勤するとか、数人のみ出社して残りは在宅勤務とかいった話を耳にします。



テレワーク導入企業の今後


テレワークにすれば当然業務に支障は出るはずです。個人情報は取り扱うことはできないでしょうし、重要な書類などを見ることもままなりません。

しかし、それでもなんとか結果オーライで仕事が回っていくとしたら・・・?

ウィルスの影響が収まったとしても、在宅勤務をそのまま継続して取り入れていく企業が増えていくものと予想されます。

幼子を抱える母親などは自宅で子供を遊ばせつつ働くなどといったことも可能になります。保育園に時間どおりに迎えに行けなくて会社を辞めざるを得ないなど、働きたくでも働けない人にとっては好都合です。

通勤地獄と幸福度の相関


そもそも満員電車に揺られてドアトゥドアで1時間半などという地獄の通勤はそれだけで体力を消耗させます。

おまけに会社負担の交通費も高くつきますから、デメリットばかりで良いことは一つもありません。職住接近が幸福度を上げることはさまざまな調査から明らかです。

例えば、通勤時間が20分を超えて長くなればなるほど幸福度は下がる、はたまた離婚率が上がるといったデータまであります。

パンデミックがもたらす不動産市場への影響


ところでこのコロナ禍の中、資金繰りが苦しくなって、賃料値下げ交渉に入る会社も多いと思います。売上が8割減ったとか9割減ったとかもう信じられない世界です。利益ではなく売上なのですから悲惨です。

もはや家賃などそもそも払えない企業も少なくないでしょう。狭くても安い賃料のオフィスへ移転する会社も出てくるはずです。

そして、パンデミックが収まったとしても、在宅勤務でカバーできるとなれば大きなオフィスを借りる会社は少なくなりますから、需給の悪化は十分に予想されることです。

この5年間で起こったオフィス需要の好調は逆回転し始めることは間違いなしと見ます。現にオフィス系のJリートも総じて大幅下落しています。

ホテル系Jリートの下げが極端で目立ちますが、長期的視点で見ればオフィス型Jリートへのボディブローのダメージの方が長く継続し、また不可逆的となるのではないかと予想します。

なんとか堅調を維持しているのは、物流系や住居(レジデンス)系のみといった印象です。

以下はここ半年間の東証リート指数のチャートです。

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Jリートは今、2番底を探る動きを見せています。なんとかW底からの反発を見せてほしいと願うばかりなのです。

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