アイスランドから考える日本の推定無症状感染者数

新型コロナウィルスに感染しているかどうかは、PCR検査をしてみなければわかりません。あるいは血液検査で抗体を持っているかを調べることで、感染していたかどうかを知ることができます。もっともPCR検査の正確性には大いに疑問が残るところです。
そして、実際は感染していても、免疫力が強ければ発症せず、本人ですら気がつかないケースも多々あります。報道される感染者の数を見ても、実態はわからないのです。
アイスランドの現状
アイスランドの企業が自国民約1万人に実施した検査によれば、新型コロナウィルスの陽性反応は約2%、そのうちの半分は無症状でした。
アイスランドは2020年4月4日現在、死者数は4名、感染者数1,319名となっています。
死亡率はわずか0.3%。実は、新型コロナウィルスの死亡率は相当低いのではないか、ただ単に、感染者の数が正確に把握されていない可能性が高いのではないかと考えざるをえません。
アイスランドの国民はわずか36万人ですので、検査が相当行き届いており、かなり徹底した検査が行われているのです。
アイスランドの事例を日本に当てはめる
日本も医療が発達しているわけですから日本の死亡率も実は0.3%であると仮定すれば、日本の死亡者数から潜在的な感染者数が推定できます。
日本の死亡者数は75人です(2020年4月4日現在)。
75名÷0.3%=25,000人
この計算によれば日本の推定感染者数は25,000人程度ではないかと推定することができます。
しかし、実際に発表されている日本の感染者はわずか3,053人です。
25,000人-3,053人≒22,000人
2万人超が日本国内の無症状感染者として存在しているのではないかと推測できます。
人口10万人あたり16人程度は無症状で感染し、普通に生活し、通常の社会活動なりを行っていると考えられます。
今回の新型コロナウィルスの特徴は毒性は低いものの、未知のウィルスであるがゆえに抗体を持っている人がいないため感染力が強くなっているということだと理解できます。
さらに世界にあてはめれば
上記の考え方を世界に当てはめれば、世界中で約2千万人は感染していることになります。
(世界の死者数約6万人÷0.3%=約2千万人)
もっとも国によって医療体制がまったく異なりますから死亡率は大きく異なり、実際には最大2千万人と考えれば良いでしょう。
スペイン風邪の歴史を振り返ればまんざら嘘話とはいえないと思います。スペイン風邪流行時、世界の人口は約20億人、そしてその約4分の1の5億人が罹患し、死者数は数千万人に及びました。
(現在とは医療技術がまったく違うので単純比較はできないことはもちろんなのですが。)
アイスランドの事例を持ち出して日本あるいは世界にそのまま当てはめるのは危険ではありますが、今回の新型コロナウィルスを考えるにあたり大いなる示唆に富んでいます。
スペイン風邪流行時の世界の経済動向
以下は1850年からの世界の経済成長率を示しています。

スペイン風邪が流行ったのは1918年から1920年あたりまでです。アメリカや日本では落ち込みは小さく、ヨーロッパ、とりわけドイツの落ち込みがひどいことになっています。
経済規模は流行前の2割減少といったところです。今回ひどいのはイタリアやスペインといった諸国です。これらの国はGDPの落ち込みが10%から20%になるであろうと推測します。
蛇足ですが、アメリカはともかくとして、ヨーロッパ諸国は世界恐慌時よりも落ち込みが大きくなっていることに注目すべきでしょう。
今後、世界はコロナ世界恐慌に突入する可能性大です。そうならないためにも、各国政府は大胆な財政支出を行う必要があります。
しかし、我が国は・・・。どうにもあまり期待できず、このままずるずると経済低迷を続けそうな気配が漂っています。ますます貧困化が進みそうな予感がしてなりません。
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【2020年4月20日追記】
4月20日現在、死亡者数は171名、感染者数は10,751名となっています。
上記の論理が仮に正しいと仮定すると、
171名÷0.3%=57,000名
が日本の感染者数となります。発表されている感染者は10,751名ですから、
57,000名-10,751名≒46,000名
が無症状感染者数となります。
人口10万人あたり36名くらいが無症状感染者として既に抗体をもっている計算になります。
この数字がどんどん上がるか、ワクチンが大量生産され供給されるかのどちらかが起こらない限り、この新型コロナ騒動は収拾がつきそうもありません。
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