社長の持株比率の高い会社の株式は好パフォーマンス

会議室



先日の日本経済新聞に興味深い記事が出ていました。

社長が大株主になっている銘柄の株価はしっかりしているというのです。株価とどんな相関関係がみられるのでしょうか。



具体例


例えばサイバーエージェント(4751)。創業者である藤田社長が約20%の株を保有しています。サイバーエージェントの株価は2019年末から5月7日までで19.8%高となり、このコロナ騒動の中でも株価が上昇しています。

ちなみにその間で日経平均は16.8%安です。

また、引き合いに出されているのは日本M&Aセンター(2127)。こちらはさすがに下落こそしていますが4.2%安にとどまっています。日本M&Aセンターは会長と社長で合わせて13.5%の株を保有しています。

興味深い検証


ニッセイアセットマネジメントのアナリストが、東証1部上場企業のうち、社長の持株比率が高い上位2割と下位2割について毎月の値動きの差を5年間集計したというのです。

その結果、平均して上位の方が7.6%、好パフォーマンスを示したとのこと。

なお、こちらのアナリストさんは、サザエさんの視聴率と株価の関係を見つけ出した方のようであり、なかなか目の付け所がユニークです。

現在、様々な投資信託が世にはびこっておりますが、社長の持株比率が高い株で運用するというファンドは聞いたことがありませんが、なかなか面白いのではないでしょうか。

ファンドの名称は「ワンマン社長ファンド」とでもすればわかりやすい。結構いけるかもです。投信運用会社さんにはぜひ検討いただきたいものです。

好パフォーマンスの理由は?


いくつか要因は考えられます。

・大株主ということは創業者であることが多く、事業を立ち上げて成長させ、上場させる力量があるのだから、もともと経営能力に優れている。

・経営者が創業者一族であることが多く、絶大な権力とカリスマ性を持っているため、リーダーシップを発揮しやすく、足の引っ張り合いが少ない。

・大株主であるということは、株価の上下がまさに自分の資産の多寡に直結するため、どうしたら業績を良くして株価を上げられるかを自分事として考えている。

自社の株価が上がろうが下がろうが他人事であるサラリーマン社長は、不祥事を恐れるだけで大胆な施策やユニークな戦略を考えようともせず、ただ社内政治に走りまくるといったイメージでしょうか。

感想


誰が大株主であるか?これは株式投資にとって大きなキーポイントとなります。

小株主に分散されている会社は責任の所在があいまいになりがちです。極端な話、会社を良くして業績をアップさせようという人が実は誰もいないという会社も存在しないわけではないでしょう。

今後の投資する会社については経営陣がどれほど自社の株を保有しているかという点についてもよくよく吟味する必要があると思います。

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