失敗してそうな投資家の特徴

難破船



ネット社会が広がって、投資が身近なものとなりました。かといって儲かっている人もいれば損をしている人もいます。

拙い人生経験、投資家生活の中ではありますが、投資家との会話やさまざまな投資家のブログなどを見ると投資に関する考え方、投資スタンスが一人一人違うことをまざまざと感じます。



投資のパラドックス


ところで、莫大な利益を上げている人は滅多にそんなことを口に出して自慢しませんし、投資ノウハウを人に教えるわけもありません。そのため、どのような特徴をもった人が投資で成功するのかはなかなかつかめないというのが実感です。

ネット広告などで、「儲けのノウハウ教えます」なんて広告があったりしますが、そんなに儲かっているならわざわざそんな面倒くさい講義やセミナーなどしないでしょう。儲けのノウハウがないことを自ら明かしているようなものです。もっともらしい能書きを垂れるのでしょうが、その実、まったく当てにならないというのが関の山だろうと思います。

しかしながら、いろいろと観察していると投資に失敗している人にはある種の特徴があるように思えます。そして、その逆を行えば大成功とはいえなくとも、ドツボにはまる可能性は少なくなるのではないかとも思います。

独断と偏見ですが、失敗してそうな投資家の特徴についてまとめてみました。不快に思う人がいるかもしれませんが、どうかご容赦を。なにしろ自戒の念を含めているのですから・・・。

過度なレバレッジ投資をする人


大きなリターンを得たければ大きなリスクを背負わなければならないことは誰しも知っています。しかしそれにも限度ってものがあります。

例えば株の信用取引で、ある銘柄(A会社とします)の株を担保に差し出してA会社株を金借りてまで買ったとします(いわゆる2階建て)。仮にA会社が粉飾決算を行っていたり、社内の不正を隠していたりしたことが発覚でもしたら担保価値は下がる、株の損は膨らむのダブルパンチを見舞うことになります。

最悪、投資元本は消えてなくなり、借金だけが残るという悲惨な状況に陥ります。

FXや商品先物など、大きなレバレッジをかけられる投資ではさらにそのリスクは高まりますので注意が必要です。素人が手を出すような投資手法だとは思えません。

一極集中型投資をする人


この世の中、一寸先は闇です。今回のコロナ騒動を見れば明らかです。そして、どんな優良企業でも何が起こるかわかりません。

古い話ですが、誰が山一証券の倒産を予測できたでしょうか。倒産する前は4大証券の一角を占める巨大証券会社だったのです。

ライブドアの粉飾決算、消費者金融最大手の武富士の倒産なども誰も予想していなかったでしょう。

オリンパスの粉飾決算、東芝の利益かさ上げ、スルガ銀行の不正融資、スバルや三菱自動車、スズキの燃費不正問題など枚挙にいとまがありません。

とにかくどんな優良企業でもいつ何が起こるかわからないのです。それなのに大事な資金を一銘柄や二銘柄の株式などに集中投資するなど愚の骨頂です。

しかし、そんな人は実際問題数多くいます。

その会社と心中する覚悟なら構わないでしょうが、多くの人はそうではないでしょう。損しても若ければ挽回も可能でしょうが、中高年以降ではもはや取り返しがつきません。

資産カテゴリーの分散は当然として銘柄分散、時間分散は欠かせません。株式一辺倒でも、不動産投信一辺倒でもリスクが大きすぎて落とし穴に落ちる可能性は格段に上がります。銘柄を絞り込めばなおのことです。

頻繁すぎる売買をする人


類まれなる才能に恵まれたデイトレーダーは例外ですが、多くは凡人投資家です(もちろん私も)。

それなのにパソコンの前にかじりついて中毒のように売買を繰り返せば手数料はかさむし、負けがこめばやけっぱちとなり無謀な投資をしてしまいかねません。

パチンコ依存症と同じです。こんなことをしていたら、貴重な時間とお金を浪費することになるだけです。

証券マンの操り人形になってしまう人


最近は多少マシになっているとはいえ、証券マンは基本的に自分たちが受け取る手数料のことで頭がいっぱいです。

こういっては失礼ですが、顧客が損しようが手数料が入ってくればそれでよしというのが証券マンの思考回路なのです。

お客のケツの毛まで抜いて、すってんてんにさせるまで手数料をむさぼりつくし、出世していくというのが証券マンの実態といっても過言ではありません。

ニコニコしながら近づいて、腹の中は真っ黒。そんな証券マンの言うがままに取引をしていたら、大事な資産が手数料としてどんどん流出し、泡のように消えていくに決まっています。

世間知らずなわりに経済的に恵まれている学校の先生や医者などは絶好のカモになりがちです。

益出しが早く、損切りが遅い人


株はどこまで上がるかわかりません。売りのタイミングは買いよりも相当に難しく頭を悩ませる問題です。儲かったから売ったらさらにどんどん上がっていったなどということはよくあるケースです。

投資で失敗する人の特徴の一つに、上がったらすぐに売ってしまうのに、下がったときは放っておくというという行動パターンがあります。

そして、下がれば下がるほど売れなくなってしまうのです。これはある種の心理的要因に違いありません。ダチョウの現実逃避に似たような感じです。

それでも株価が戻ってくれればいいのですが、多くの場合そうはいかないというのが実態ではないでしょうか。

ルールに例外がありまくる人


せっかく自身で投資ルールを作ったにもかかわらず、何か事が起こると、今回は例外とばかりにマイルールをあっさり破ってしまう人もいます。

そして、皮肉にもそのルールは案外よくできていたりするのです。ルールどおり例外なく投資していれば良かったのに例外的な行動によって大損が発生するのです。

だんだんとなし崩し的にルールなど有って無いような姿と化していきます。一貫性を失い、無謀な投資手法などをとることで大失敗を招くパターンです。

たられば話ばかりする人


会話などやブログなどでもよくある話。「あの時買ってればなあ」とか、「売ろうと思ったんだけど・・・」などと言い訳がましく語る人がいます。

「実はそう思ってたんだよ」などと言われると、だったらそのときやっとけよと突っ込みたくなります。

たられば話を言いまくる人で儲かっている人に会ったことがありません。潔さがないので儲けの神様も逃げていくといったところでしょうか。

子供のサッカー的投資をする人


子供のサッカーといっても本格的なクラブチームなどのサッカーではありません。

素人サッカーです。ボールに群がり、人だかりができるあれです。

株式市場でも同じことが起こります。市場が高騰して儲かっている人が増えると、自分も自分もと株式投機に群がっていくのです。人がこれがいいと言えば、そっちを追いかけ、あればいいと言われればそっちに向かう。

皆が一斉に向かっている方向に後からついていったらどうなるか。結果は見えています。

サッカーボールはあっという間に他の方向に蹴り出され、多くの子供が取り残されるのと同様に、投資した資産は閑散状態に陥って塩漬け、次のチャンスは当分巡ってこないのです。

流行りものを追う人。これでは儲かるはずもございません。

人の言うこと鵜呑みに信じる人


カルト宗教にのめり込むようなタイプの人は投資の世界でもうまくいかないのではないでしょうか。

友達や知人の言うことを鵜呑みしてよくよく確かめもせずに投資する。あるいは前述のように証券マンの言うことを貴重な極秘情報とばかりに聞き入れて投資をしていたら高値づかみになること間違いなしといえます。

そして、経済的損失は結局のところ自分が被るしかありません。合掌。

自分で調べない人


これは前記と関連していますが、薄っぺらい情報を鵜呑みにして自分でよく調べて確認もせず、また意味もわからず投資をすれば、損をするのは目に見えています。

物事には裏があります。配当金、分配金利回りが異様に高いとか、PERが異様に低いなどという場合は気を付けて観察しなければなりません。市場がそれを織り込んでいるからこその数値であることがほとんどです。

異様に高い利回りなどは将来の業績悪化や信用悪化を見通している場合が多いのです。

しかしよく調べない・・・。

そして、最後には人のせいや世の中のせいにしたりするのです。自分が悪いのに人のせいにしてもお金は帰ってきません。悲しいかな「自己責任」が投資の大原則なのですから。

長期投資をすれば大丈夫だと妄信する人


一般論として、長期分散投資をすれば報われるケースが多いことは事実です。しかし、銘柄が偏っていればそうとも言い難くなります。

極論をいえば、ある銘柄を長期で保有していたら、徐々に業績が悪化して倒産してしまうことだってありえます。

実際過去にいくらでもありました。長期投資なら安全というのは必要条件であって、十分条件ではありません。

過剰すぎる自信を持つ人


自信を持つことはいいことでしょう。ただし過信になってはいけません。

過剰な自信を持つ人は何の根拠もなく自分が正しいとただ信じているため、謙虚に学ぶ姿勢もないし、頑固で自説も曲げません。

世の中が変わっているのにそれに気付かず、過去の経験だけから投資判断をし、時代錯誤に陥るのです。

過去に成功した人ほどこの傾向が強いといえます。成功体験が強ければ強いほど、そこから逃れられなくなり、時代遅れの行動をとってしまうのです。

そして挙句の果てには、「世の中間違っている」などと言い出すのです。裸の王様では変化の激しい金融市場で生き残ることは難しいはずです。

歴史に学ばない人


人間の寿命は長くても100年程度。投資行動に限ればせいぜい50年くらいが限界ではないでしょうか。

運悪く、50年間(若い人ならばもっと短い)の経験則だけでは理解しがたい歴史的な転換期が来ることがありえます。今から50年前といえば、1970年。世界大恐慌は1929年ですから、経験則だけではまったく役に立ちません。

少なくとも、資本主義経済が発展した19世紀以降の歴史を学んだうえで投資をしないと不測の事態にオロオロするばかり・・・。「こんなことが世の中に起こりうるのか?」とただただ呆然自失、絶句するのみとなってしまいます。

まとめ


3つ以上当てはまれば危険の兆候が見えています。結果オーライとなることもありますが、大きなうねりには飲み込まれるでしょう。したがって長期間投資をするほど失敗の可能性は高まります。

5つ以上当てはまればボックス相場でも負けてしまうと思います。一見、五分五分の勝負なのに確実に負けてしまいます。

7つ以上当てはまれば上昇相場でも負けてしまうに違いありません。損をするために投資をすることになるだけですから投資はやめておくか、自分を変えるしかありません。

ちなみに私は1つ思い当たる節がありまして・・・。でもなかなか直りそうにありません。気を付けなければと自戒するところです。

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