ベーシックインカムで働く必要なし?そんな馬鹿な!

ロボット



神は細部に宿るといいます。本にもそれは当てはまるのでしょう。そしてそれは物事の本質にどれだけ迫っているか試されているのだと思います。



ベーシックインカムで労働不要?


著名な経済評論家、上念司さんの著書、『もう銀行はいらない』の中に「日銀による円の仮想通貨化」という一節があります。

ブロックチェーン技術を使って、日本円と1:1で連動したコインを発行し、最終的には仮想通貨に統合するというプランです。

(以下引用)

・・・。日銀は常に物価上昇(インフレ)率が2%以上になるように円コインを発行しますが、発行した円コインは、生活に最低限必要な所得を保障する「ベーシックインカム」として全国民に平等に配ってしまいます。国民は、もう働かなくても生きていけるのです。・・・

ベーシックインカムとは政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策をいいます。

ベーシックインカムの基本的な目標は一定の所得を無条件で保障することで、すべての国民が最低限以上の生活を送れるようにすることにあります。

ベーシックインカムの矛盾


仮想通貨化はともなくとして、インフレ率2%以上になるように円を発行し、ベーシックインカムをして配るとなぜ国民が働かなくてもよくなるのかどうも理解できません。

国民が皆働かなくなったら、どうやって皆が生きていくのでしょうか?食べるものはどこで買えばいいのか?病気になったら我慢するしかない?電気、ガス、水道は・・・?

AIやロボットが普及しても命令するのは人間です。

自給自足の生活をするのであれば今以上に働かなくてはならないでしょう。不可能ですが・・・。

また日本円を支える価値はどうなるのでしょう?日本人が働かなければ日本円の価値は無に等しくなり、海外からの輸入もできません。

まったく魔訶不思議な貨幣感、経済観といわざるを得ません。(個人的に上念さんは好きなのですが。面白いし・・・)

日本の経済を支えるもの


この点、わかりやすい理解を与えてくれているのが、同じく経済評論家の三橋貴明さんです。

三橋さんは国民経済を支える五原則をわかりやすく提示しています。

◆国民経済において、最も重要なのは「需要を満たす供給能力」である。
◆国民経済において、お金は使っても消えない。誰かの支出は、誰かの所得である。
◆国民経済において、誰かの金融資産は必ず誰かの金融負債である。
◆国民経済において、誰かの黒字は必ず誰かの赤字である。
◆現代世界において、国家が発行する貨幣の裏づけは「供給能力」である。

とりわけ、ベーシックインカムを考えるにあたって重要なのは最後の5つめです。

日本円がその価値を維持し続けるには、日本があらゆるサービスや製品を提供する能力を維持し、発展させる必要があります。

働かなければ供給能力は途絶え、円の価値は希薄化して円安が進み、悪性のインフレが進展していくこととなります。高級外車などとても買えなくなってしまいます。

感想


「神は細部に宿る。」

たった一文で一冊の本あるいは著者の金融、経済に対する考えに対し疑念が湧きあがります。

それはとにかく今の日本は上記の5つを理解して実践し、経済成長への道へ立ち戻らねばならぬと思う今日この頃なのです。

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