コンビニ衰退間違いなし。レジ袋有料化の影響

2020年7月からコンビニでもレジ袋が有料化されるとのこと。1枚3円程度となりますが、たかが3円、されど3円です。
これって増税されるのと同じです。昨年10月に消費税がアップされ、その後はコロナの追い討ち。こんな環境下でレジ袋有料化を断行するとは愚の骨頂にしか見えないのですが・・・。
同じ有料化でもコンビニとスーパーでは違う
コンビニはスーパーとはいささか違った存在だけにその影響が大きいと思うのです。
コンビニで大量の買い物をする人は稀でしょう。
必要なものだけを必要なだけ買う、それがコンビニです。そして、通りすがりに思いつきで寄ることが多いのも特徴です。
少量しか買わないのですから、3円でも比率にしたら大きくなります。レジ袋を要らないと考えれば、買う量は必然的に減少するはずです。
コンビニの平均客単価は600円程度です。3円は消費税0.5%増に等しいのです。
思いつきで寄る頻度も減るに違いありません。「レジ袋=有料」で足が遠のきます。
計画的に買い物に行くスーパーとは趣が異なるのです。
消費税のポイント還元も終了
もうすぐキャッシュレス決済での消費増税のポイント還元も終了します。(2020年6月末まで)
コンビニのほとんどがフランチャイズであり、2%還元を受けられていましたが、それがなくなるのですから、上記の0.5%と合計すれば2.5%の実質増税と同じです。
それにしても消費増税第二幕とレジ袋有料のダブルパンチが同時にくるのは痛い。コンビニ業界にはかなりの打撃となること間違いなしです。
以下はコンビニの店舗数と売上高の推移を表しています。

(出所:社会実情データ図録)
踊り場はありましたが右肩上がりを続けてきました。
しかし、ポイント還元終了とレジ袋有料化で再び踊り場に転じることはほぼ確実と見ます。
業界のカリスマが消えたことによる影響
業界のカリスマ的存在であった、鈴木敏文氏が一線を退いた影響も大きいと思います。鈴木氏は日本に初めてコンビニエンスストアを持ち込んだ方です。
既成概念にとらわれず常に斬新なアイデアでアメリカのコンビニよりも先進的なサービスを提供し、業界をリードしてきました。セブンイレブンにATMを置いたのも鈴木氏の功績です。
しかし、鈴木氏が去ったここ最近はすっかりコンビニの進化は止まってしまったかのようです。
コンビニはいよいよ退化の段階に入るのではと考えるのは私だけではないと思います。
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