中国が保有する核弾頭の正確な数は誰も知らない

中国が核兵器保有国となって久しい。すでに50年以上にわたり核武装を続けています。
世界の核兵器保有状況
以下は世界各国のの核兵器保有状況を示しています。推計というのが味噌です。

(出所:社会実情データ図録)
とりわけ実態不明なのが、中国です。
一説によれば中国は2000年代にはすでに数千発の核弾道ミサイルを所有しているのではないかとの見方があります。
イギリスのある研究機関では、中国は毎年150発以上の核弾頭を製造する能力を持っていると推定しています。
毎年150発を本当に作っていたとすれば、ロシア、アメリカ同様、数千発の核兵器を保有している可能性も十分ありますが、実態は明らかにされておらず、西側諸国は真実の姿を知る由もありません。
核弾頭は地下軍事基地に
通常兵器であれば、偵察衛星である程度の実態を把握することが可能です。
しかし、中国は数万か所に及ぶ地下軍事施設を保有しており、核兵器はこれらの地下施設に隠されているため、衛星ではその実状を窺い知ることはできません。
中国政府は1975年から核兵器を地下施設に隠すことに注力してきました。そして、その実態は不明です。
多弾頭核ミサイルも保有
中国の核ミサイルは進化を続けており、多弾頭核ミサイルをも保有しています。
これは一基のミサイルに複数の核弾頭を載せており、飛行中に分離して別の軌道に乗り、複数の目標を破壊することができます。
多弾頭ミサイルは一基のミサイルで一度に数千万人もの人を殺戮することができる超強力兵器です。
日本は国土も狭いですから、多弾頭ミサイル数発で国家そのものが消滅してしまうでしょう。中国にその意思があれば数十分の間に日本は滅亡します。
このような状況を打破する策は・・・
中国は強烈な軍事力(核兵器)を背景にアメリカと世界を二分したいという野望を持っています。中国の軍事力はもはやアメリカの力で抑え込むことは不可能です。
香港の一国二制度ももはやこれまで、台湾も狙われ、日本は尖閣諸島や沖縄が狙われています。
このままでは、本当に近い将来、アジアは中国の意のままに操られることになるでしょう。なにしろアメリカとの力関係は拮抗してきています。
日本が将来にわたって自立した国家であり続けるためには核兵器保有による反撃能力を持つしかないと思いますし、それは東アジアに安定と平和をもたらすものであると確信するのであります。
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