バフェット指標について改めて考える(その心は・・・)

バフェット指標は、名目GDPと、株式市場の時価総額を比較するという、単純な指標です。具体的には、時価総額÷名目GDPです。
株式時価総額が名目GDPの額を上回って、上記指標が1を超えれば株価は割高だと考えます。
そもそもGDPとは
ところで、GDPという言葉は新聞やテレビでもよく見たり聞いたりしますが、さて「GDPとは何ですか?」と聞かれると私、うまく説明できません。正直言いますとよく理解していません。
WEBでいろいろと調べても難しくてピンときません。
でも、ざっくりと言ってしまえば、企業が稼いだ営業利益の総和だと考えればそんなにずれていないでしょう。ここでは営業利益としておきます。
株式の時価総額とは
一方、株式市場の時価総額は単純です。各企業の時価総額を足しただけです。これも、ざっくりと言ってしまえば、株価指数と概ね相似していると考えられるので、日経平均株価に置き換えてしまいます。
上記のように考えますと、バフェット指標は、単純に営業利益と日経平均株価の動きを比較しているということができると思います。
営業利益に比べて株価が高いのか、安いのかを比較しているのです。そう考えるとPERの概念にそっくりです。(1株当たり当期純利益が営業利益に置き換わっただけ)
頭が少し整理できました。私、少々おツムの回転が悪いので、何事もシンプルに考えることが重要だと思っております。
留意すべき点
ただし、長期的なスパンで考えると株価指数と時価総額の動きは大きくかい離する可能性が高い点には注意が必要です。例えば、現在TOPIXの時価総額はバブル時代を上回っていますが、指数はピーク時の6割ほどです。上場企業の数が増えたためだろうと思います。
アメリカのバフェット指標では、時価総額にウィルシャー5000指数なるものを使用しているようですが、これを使用すれば、上記のような問題をクリアして連続性が保てるのかは現時点では不明です。
いずれまた調べてみたいと思います。
【関連記事】
バフェット指標から日本の株式市場の水準を考える
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