高性能なドイツ車、その生みの親は・・・

高速道路



日本は世界に冠たる自動車生産国なのはご存じのとおり。そしてその原動力となっているのはなんといってもその性能です。

日本人であれば日本車に乗れば十分だと思いますが、実際問題、日本で走っている自動車の10台に1台は外車です。



日本での外車販売台数推移


以下は日本における外車販売台数の推移です。

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(出所:社会実情データ図録)

水色の棒線が販売台数を示しており、黄色の線は販売比率を示しています。

1985年以降に販売台数が急増しているのは、プラザ合意後の円高により、円の購買力が増したためです。青色の線が為替レートの動きを示しています。

2008年以降、円高が進んだにもかかわらず販売台数が伸びなかったのはリーマンショック、東日本大震災、悪夢の民主党政権による衆愚政治のトリプルデメリットの影響であったと思われます。

外車の中でも圧倒的に売れているのは・・・


外車の中でも特段に売れているのはドイツ車です。ドイツメーカーだけで約8割を独占しています。

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(出所:社会実情データ図録)

なんと1位から5位まで、ドイツ車が独占しています。ドイツ車は一種のステータスとなっていますが、その背景にはもちろん日本車同様その性能の高さがあります。

ドイツ車の高性能の生みの親


ところで、その性能の高さは何に起因しているのでしょうか?

ドイツ、日本ともにモノづくりを得意とする国民性があるのはもちろんですが、ドイツにはさらに大きな理由があります。

かの有名な「アウトバーン(※)」の存在です。アウトバーンの総延長距離は1万3千キロ以上に上り、日本の高速道路の総延長距離(約9,500キロ)を大きく上回ります。

そして、アウトバーンの特徴といえば、制限速度がないことです(部分的にはありますが)。120キロで走っていてもドンドンと抜かされていく、それがドイツの高速道路の姿なのです。

しかし、スピードが速ければ事故が起こると被害が大きくなるのは当然のことです。自動車が普及するにつれ、多くの人が事故で死ぬことになりました。

しかし、ドイツは速度制限をしませんでした。事故死を防ぐには安全性を高めるしかありません。

速く走れ、しかも安全のための堅牢性を兼ね備えていること。これがドイツ車に求められる条件となったのです。パワーがあって、安全となれば世界で売れるのは当然というわけなのです。

(※)アウトバーン
総延長がおよそ13,000キロにおよぶ自動車専用道路。スイス、フランス、オーストリア、オランダなど隣り合う各国の高速道路と密接に接続されている。1929年からの世界恐慌の影響で600万人以上が失業に苦しむ中、公共事業の一環として整備されていった。


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