コロナ患者受入で赤字続出。安倍政権、国民見殺し政策を実現中

シャッター



新型コロナウイルス患者を積極的に受け入れている病院の多くが赤字に陥ってしまったといいます。

国のためにあえてリスクを取って人助けをしている病院が赤字になってしまうとは・・・。看護師もかなり精神的に追い込まれており、このまま放置していたら医療現場からどんどん人が去っていってしまいます。

こんなことが起こっている日本は異常としかいえません。政府は当然赤字を補填すべきだし、コロナ関連の医療従事者には慰労金を一人100万円ずつ配るべきです。



コロナ患者受入れで赤字。その要因


それにしてもなんでこんなことになってしまうのでしょう。

答えは一つ。2025年のプライマリーバランス黒字化へ向け、診療報酬の伸びを極力抑えてきたからにほかなりません。

診療報酬は2年おきに改定されますが、以下はその推移です。

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(出所:社会実情データ図録)

2020年度の診療報酬改定については本体部分+0.55%、薬価-1.01%、総額-0.46%となりました。

本体部分のうち医師の人件費などは+0.47%で、残りの+0.08%分は救急病院の勤務医の働き方改革に使途を限定するといいます。しょぼすぎ・・・。

なんと薬価を含めた診療報酬トータルは3回連続のマイナスです。そして、ただでさえ病院の経営が厳しくなっているところに新型コロナが追い打ちをかけています。

コロナ患者を受け入れると、その影響で他の病床が使えなくなり、赤字になってしまうという信じがたい事態が進行しているのです。

緊縮財政で保健所の数も激減


今回のコロナ騒動で問題となったのは、PCR検査を受けたくても受けられないといった患者が多く発生したことです。(PCR検査そのものに意味があるとも思えませんが・・・)

しかし、それも無理からぬことなのです。財政健全化を目指し、1997年に端を発したデフレ化政策のおかげで保健所の数が右肩下がりで減っていったのですから。

以下は1989年以降の保健所の数を表しています。

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(出所:「新世紀のビッグブラザーへ」三橋貴明氏ブログ)

デフレ下においてはインフレ政策で需要を増やし、物価を上げていく必要がありますが、政府のやってきた(いる)ことはデフレなのにデフレを加速させるデフレ化政策なのです。

まったく的外れな政策を、半ばわかっていながら(わかっていないのかも。それでも救われませんが)やり続ける政府の罪はぬぐいがたいほどに悪辣です。

介護報酬も抑えつけられている


抑えつけられているのは診療報酬だけではありません。介護報酬の伸びもまた抑えつけられています。

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(出所:社会実情データ図録)

介護報酬は3年ごとに改定されます。2015年の下げが著しい。おかげで介護関連事業者の利益率は軒並み悪化しています。離職者もあとを絶ちません。

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(出所:社会実情データ図録)

介護職離れもうなづける


介護職は過酷なわりに平均月収は約21万円と給与が安く、離職率が高いことで知られています。そのため、介護の資格をもっていながら介護職に就いていない人が50万人以上いるといわれます。

なんとかしなければということで2018年には若干のプラスとなりました。微々たるものですが・・・。

とにかく、国のために犠牲となっている人が報われないのはひどすぎる。コロナ患者を受け入れてくれた病院には赤字を補填するのはもちろんのこと、本来であれば得られていたであろう利益もすべからく補填すべきです。

安倍政権の見殺し政策は見事実現


本当に今の安倍政権、日本政府はやることが冷たすぎます。まるで他人事のようであり、このままではどんどん失業者が増えていく一方でしょう。まるで見殺し政策のようです。

次の選挙があるならば、自民党にその代償を払わさねばなりません。そのためにも野党はまともになってもらいたいと願う今日この頃なのです。

PS.街でアベノマスクしている人、一人として見たことないのに追加で配るって、いったいどういう神経しているのでしょうか・・・。

もはや凡人の理解を超える愚行なのです。どんだけ世間の空気読めないの?

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