ノーパンしゃぶしゃぶが日本のデフレを長期化させたとは・・・

ノーパンしゃぶしゃぶ事件をご存じのかたも多いと思います。1990年代後半に大蔵省(現財務省)の官僚が銀行からノーパンしゃぶしゃぶで接待を受けていた事件です。
そして、これが日本のデフレを長期化させた原因の一つなのですから、単なる贈収賄事件、わいせつスキャンダルと切って捨てることはできないのです。
ノーパンしゃぶしゃぶって何?
体験談を語れればよいのですが、私は実際に行ったことはありません。しかし、再現フィルムなどで見たことがあるのでだいたいの想像はつくのであります。
文字通り、ノーパンのお姉さまが接客してくれるしゃぶしゃぶ店なのです。ノーパンにミニスカート。
そして、お肉を注文するとお姉さまがやってきて、肉をしゃぶしゃぶしてくれるのです(〇棒ではありませんので注意してください)。
しゃぶしゃぶするときに、なんとお客さんのほうにお尻を突きだして、セクシーにしゃぶしゃぶしてくれるのです。床が鏡張りになっていたようです。丸見え・・・。
わいせつなシステムですが、風俗店ではなく飲食店の扱いを受けていたというのですから驚きです。
ノーパンしゃぶしゃぶで接待漬け
1990年代後半、大蔵省の官僚の多くが、ノーパンしゃぶしゃぶで銀行から接待を受けていたのです。ちょっとしたハニートラップです。
大蔵省からは逮捕者4名その他にもなんと112名にもおよぶ官僚が処分を受けることになりました。どんだけ好き者なんだよ・・・。
そして、このスキャンダルが大蔵省解体への引き金の一つとなったのです。
大蔵省の任務
2001年に大蔵省が解体されて、金融行政は財務省と金融庁に分離されました。
大蔵省は明治2年(1869年)に設置されており、長い歴史がありましたが、ノーパンしゃぶしゃぶ事件で有終の美を飾ることとなりました(皮肉)。
公務員が接待を受けるだけでも大問題なのに、接客のお姉さまがノーパンであそこ丸出しなんですから一大スキャンダルになるのは当たり前です。
接待された側もお姉さま同様、パンツを下ろしたかまでは不明ですが、その可能性も否定できません。しゃぶしゃぶ食べて精気を養った後に、酒池肉林の2次会があったかどうかもまた不明です。
ところで大蔵省は大蔵省設置法なる法律に基づいて設置されていました。そしてその設置目的は以下のとおりです。
大蔵省設置法 第三条
大蔵省は、左に掲げる事項に関する国の行政事務及び事業を一体的に遂行する責任を負う行政機関とする。
一 国の財務
二 通貨
三 金融
四 証券取引
五 造幣事業
六 印刷事業
大蔵省は、左に掲げる事項に関する国の行政事務及び事業を一体的に遂行する責任を負う行政機関とする。
一 国の財務
二 通貨
三 金融
四 証券取引
五 造幣事業
六 印刷事業
あっさりしたものです。業務が羅列され、国会で決められたことを淡々と行う行政機関そのものを表しています。まさに公僕、国民の下僕のあるべき姿です。
財務省の任務
大蔵省が解体されて設置された財務省にも設置の根拠たる法律があります。
財務省設置法 (任務)第三条
財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。
財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。
突如としてあいまいな道徳観が混入されることになりました。健全の定義は?適正かつ公平の定義は?
不明です。しかし、財務省に就職した頭でっかちで国民不在の小役人どもは、このような法律を頭に叩きこまれるのでしょう。
そして、家計よろしく国家財政も同様に考えてしまい、無駄使いはいけないとか、収入の範囲内でやりくりすべきとか、まったく頓珍漢な価値観を埋め込まれてしまうことは想像に難くありません。
そこにはデフレで苦しむ国民の姿など微塵も無いのです。国民がどんなに苦しもうが関係ない。なにしろ自分たちは安定した給与が保証されていますし、所詮他人事なのです。
こんな連中に国家の財政運営を任してよいはずがありません。
まとめ
スケベな男どもの破廉恥スキャンダルが日本のデフレ長期化の要因の一つであることにはまったくあきれ果てるばかり。
そして、今求められているのは、インフレターゲット2%目標を達成させるために財政支出を大規模に行うことです。
消費減税はもちろん必要です。インフレ目標が達成されるまでは消費税を無くす、少なくとも5%にまで下げる必要があります。
日本の財政は破綻しません。日本は世界に売り込める立派なサービスで経常収支(※)黒字を恒常的に維持できる数少ない国なのです。日本の財政が破綻しないことはわいせつな財務省自らがホームページ上で宣言してくれているのです。
(※)経常収支
「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」の4つから構成される。
貿易収支・・・輸出額と輸入額の差額
サービス収支・・・主に外国人旅行者が日本で使ったお金と日本の海外旅行者が外国で使ったお金の差額
所得収支・・・対外直接投資や証券投資の収益
経常移転収支・・・政府開発援助(ODA)のうちの医薬品など現物援助
「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」の4つから構成される。
貿易収支・・・輸出額と輸入額の差額
サービス収支・・・主に外国人旅行者が日本で使ったお金と日本の海外旅行者が外国で使ったお金の差額
所得収支・・・対外直接投資や証券投資の収益
経常移転収支・・・政府開発援助(ODA)のうちの医薬品など現物援助
【参考】

(出所:世界経済のネタ帳)
参考までに最近デフォルトしたレバノンや過去にデフォルトを繰り返している国も入れてあります。日本は今だ世界に魅力ある商品を提供できる、あるいは海外への投資で稼ぐことができていることがわかります。
また、有事の円高も日本が財政破綻するはずがない証拠です。そして今、世界情勢が不穏となっている中、じりじりと円が価値を上げてきています。
円は安全資産であることを世界は見抜いているのです。しかし日本が今後、コロナ増税などをすればデフレが加速し、さらに日本弱体化の道を転げ落ちていくことになるはずです。わいせつ嗜好の財務省に絶対そんな愚行をさせてはなりません。
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たまたま出てきたバナー広告が冷蔵庫の宣伝だったのですが、「奥まで見えて出し入れラクラク」って・・・。
そりゃちょっとやばいでしょ・・・。
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